スキルアップや教養を学ぶ方法として最適な読書ですが、効果的に本を読むならベストな時間帯を選ぶことが大切です。
また本を読むには時間がかかるため、忙しいビジネスパーソンや主婦の方は時間を確保するための工夫が必要となります。

そんな悩みを解決できる方法が「朝読書」です。
もともと多くのメリットがある読書ですが、読書を習慣化するうえでも朝読書は非常に有効です。
本記事では、僕が2年以上実践してみて感じたメリット・デメリット、習慣化の方法をまとめました。
おすすめの読書サービスも紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
【結論】効果的に読書するなら朝がおすすめ


自分磨きの最有力候補として必ず話題に挙がる読書。
「本を読まないよりは読んだ方がいい」
なんて頭では理解していても、なかなか実行できないのが人というもの。
年300冊以上の本を読む筆者としては朝の読書を推したいと思います。
なぜ朝なのか…?どんなメリットがあるのか…?
まずはそんな疑問に答えていきます。
文部科学省も推奨する「朝読書」とは
読書活動は、子どもが、言葉を学び、感性を磨き、表現力を高め、創造力を豊かなものにし、人生をより深く生きる力を身に付けていく上で欠くことができないものです。
引用元:文部科学省
2001年、文部科学省は「子どもの読書活動の推進に関する法律」を公布・施行し、小・中・高等学校において朝の読書運動が広まりました。
元々は1970年代から始まった活動なので、朝のホームルーム後の読書は多くの人が経験済みだと思います。



いつも睡魔と戦っていた記憶があります……
この活動の効果もあり、2016年時点では多くの学校で朝の読書活動が行われています。
- 小学校:97.1%
- 中学校:88.5%
- 高等学校:42.7%
一方で、2018年に文化庁が行った調査によると、大人の47.3%が「1ヶ月に1冊も本を読まない」ことがわかっています。
そこで大人にもおすすめしたいのが、朝の読書です。
朝読書の効果・メリット
朝の読書には大きく5つのメリットがあります。
読書の時間を確保できる
ビジネスパーソンや主婦の方にとって最大の難関が読書時間の確保です。
仕事や家事を終えて一息ついたらもう寝る時間、ということはザラにありますよね。
いつもより少し早起きすることで、集中して本と向き合う時間を確実にとることができます。



「忙しい」を言い訳にせず、自分磨きの時間を毎日とれるようになりますね。
学習効率が高い
朝は一日の中で、頭の中が最もクリアな状態です。
そのため知識や情報の吸収率が高く、インプットにベストな時間帯と言えます。
また家族が誰も起きていない環境であれば集中して読書できるため、学習効率を最大にして自分磨きに取り組むことができます。
有意義な一日のスタートを切れる
朝一に読書時間をたった30分確保することで、「今日一日何もできなかった……」と後悔することがなくなります。
僕は読書を始めたばかりのころ、
「本を読んでスキルアップしたいのに、何もできずに就寝時間になってしまった。辛い…」と思うことが何度もありました。
時間を確保できない原因は、タイムマネジメントで後手に回ることです。
早朝のうちに読書をすることで、先手をとって一日を快適に過ごせるようになります。



朝の読書を始めてから、一日を後悔することがなくなりました!
モチベーションを高く保てる
朝から知識やノウハウを学ぶと、その日一日のモチベーションを高く維持することができます。
ポイントは、早朝に学んだことを24時間以内に行動に移すことです。
もちろん本の内容によりますが、「今朝、本で読んだ〇〇を仕事で試してみよう!」と意識すると、”早く会社に行って試してみたい”と思えるようになります。
こうして朝の読書が自然と、一日のモチベーションを高く維持することにつながっていくのです。
着実に読書量が増え、知識が増える
毎朝の読書を習慣化できれば、たとえ1回30分の読書だとしてもかなりの読書量になります。
1冊を読了するのに3時間かかるとすれば、1週間に1冊の本を読み終えるペースです。
1ヶ月に換算すれば4~5冊となるため、読書量は日本人の上位10%に入ります。
会社の同僚や同年代の知人の中でも、トップクラスに努力しているといえるでしょう。



こうした小さな努力の積み重ねが、周りとの差を確実につくっていきますね。
朝読書の注意点・デメリット
朝読書のデメリットですが、正直なところ大きなマイナスポイントはありません。
ここでは2年以上実践している者として、「強いて言うなら」という目線でまとめました。
時間の確保が難しい
冒頭にメリットの一つとして「読書の時間を確保できる」点を挙げましたが、そのためには早起きすることが必須です。
当然、一日のうち読書に使える時間は限られています。
仕事や家事で読書の時間が取れない人にとっては、なおのことでしょう。
そんな状況でも本を読む時間を作り出すために、いつもより30分早く起床することをおすすめします。
最初は少し辛いかもしれませんが、習慣化してしまえばそれほど大変でもないです。



習慣化の方法については後述しますね。
睡眠不足だと眠くて集中できない
朝の読書は、無理して早起きしても効果的とは言えません。
睡眠不足のまま本を読んでも集中力を保てず、内容も頭に入りません。
それどころか仕事や生活に支障が出る可能性さえあります。
無理せず朝読書をできるようなスケジューリングを心掛けましょう。



読書よりも睡眠のほうが大切です!
朝読書を習慣化する方法


早朝の読書を習慣づけるためのポイントをまとめました。
抑えるべき点は次の3つです。
起床(就寝)時間を固定する
次の順番で、スケジュールを設定します。
- 朝読書に費やす時間を決める
- 起床時間を決める
- 就寝時間を決める
まずは朝読書に使う時間を決めます。
おすすめは30分です。
いきなり1時間以上はハードルが高く継続しづらいため、30分以下に設定しましょう。
朝読書に費やす時間を決めると、「どれだけ早起きすべきか」が自然と決まります。
例えば30分の朝読書をするなら、通常6時に起床する人は5時30分に起きることを目標にします。



こちらも無理のない範囲で設定しましょう!
起床時間が決まると、前日の就寝時間も決まってきます。
早起きして読書をするとはいえ、睡眠時間を削るわけにはいかないためです。
確保したい睡眠時間から逆算して「何時に寝るべきか」計算します。



一度スケジュールを決めたら忠実に守り、習慣化していきましょう。
ちなみに僕の場合は、次のようなスケジュールで朝読書をしています。
睡眠時間を7時間確保したうえで、朝読書を30分行います。
ぜひ参考にしてください。
時間 | アクション |
22:30(前日) | 就寝 |
5:30 | 起床~「朝読書」開始 |
6:00 | 「朝読書」終了~出勤準備 |
6:45 | 会社へ |
前日のうちに読む本を決めておく
朝読書をする場合は、読む本を前日のうちに選んでおきます。
事前に読む本を決めておかないと朝起きてから慌てて選ぶことになり、予定していた読書時間を確保できないためです。



かなり初歩的なテクニックですが、朝の時間は貴重です。
「せっかく早起きしたのに本を読む時間がなかった」とならないために注意が必要です。
起床してから慌てて選書することがないように、前日から準備しておきましょう。
読書中はSNSを開かない
朝の読書中はSNS禁止です。
せっかく早起きしたのにLINEを確認したりSNSを見ていたりしたら、集中して本を読み進められません。
30分なら30分と時間を明確に決めて取り組むことが大切です。
朝読書におすすめの本トップ5


朝の読書におすすめの本を紹介します。
僕が実際に早朝に読んでよかった書籍トップ5です。
ヤバい集中力
エッセンシャル思考
SINGLE TASK 一点集中術
幸福優位7つの法則
ハーバードの心理学講義
本を安く読むには


例えば毎朝30分読書をすると、1ヶ月に4~5冊読む計算になります。
一般的にビジネス書は1冊1,500円程度のため、毎月の自己投資額は6,000~7,500円にも及びます。
個人的には、対価として得られる知識を考慮すれば安い買い物だと思いますが、より安く書籍を手に入れられるに越したことはありません。
そこで、本を安く読む方法についてまとめました。
メルカリで買う
本はぜったい紙で読みたい派の人におすすめの方法がコレ。
メルカリを利用すれば、書籍が安く手に入ります。
人気の本は価格が高いこともありますが、少し古い本であれば300円でゲットできることもあります。
一番のメリットは売上金を使って商品を購入できることです。
読んだ本はメルカリで売り、その売上金で次の本を買えば、実質の負担をかなり抑えられます。



僕もよく使う方法です。
Kindle Unlimitedで読む
Kindle Unlimited(キンドル アンリミテッド)は、電子書籍の読み放題サービスです。
月額料金を支払えば、200万冊以上の電気書籍を好きなだけ読むことができます。
定期的にキャンペーンをやっているので、興味がある人は下記記事をご覧ください。


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Audible(オーディブル)で読む
Audible(オーディブル)は、本の朗読を聴けるサービスです。
正確には「読む」のではなく「聴く」のですが、家事や軽い運動をしながら読書できる点がメリットです。
こちらも月額料金を支払えば、12万冊以上のオーディオブックが聴き放題となります。
特に活字が苦手な人にはおすすめです。


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番外編1│図書館で本を借りる
最も安く本を手に入れる手段が図書館で借りることです。
自治体にもよりますが、基本的には10~20冊の本を一度に借りられます。
ただし難点は、読みたい本が図書館にあるとは限らないところです。
人気の本は大体借りられており、予約をして数週間~数か月待つことになります。
また貸出期間が過ぎたら、とうぜん図書館に本を返さなければなりません。
これらを踏まえると、いくら安いとはいえ朝読書へのおすすめ度はそれほど高くありません。



ということで番外編に入れさせていただきました。
番外編2│本の要約アプリflierを使う
flier(フライヤー)は、本の要約を閲覧できるサービスです。
読書ではありませんが、限られた時間で本の要点を理解したい場合には重宝します。
毎日コンテンツが1冊追加されており、蔵書数は3,000冊を超えました。
月額料金を払えば、何冊でも読むことができます。
会員にならなくても、無料で読める要約が用意されている点も魅力ですね。


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朝読書の効果まとめ


朝読書の効果やメリット、注意点についてまとめてきました。
結論、朝読書には多くのメリットがありますし、絶対にやった方がいいです。
はじめのうちは早起きが辛いかもしれませんが、その場合は習慣化の方法を試してみてください。
最後までご覧いただきありがとうございました。