こんにちは、年間300冊以上の本を読むワンホ(@wanho_book)です。
言語化力の重要性が増している昨今、書籍『瞬時に「言語化できる人」が、うまくいく。』を読みました。
このブログ記事では本の概要とともに、なぜ言語化力が求められているのか、そして言語化力を向上させるための具体的な方法について解説していきます。
言語化トレーニングのポイントも取り上げますので、言語化が苦手な方や、より効果的なコミュニケーションを目指す方はぜひ参考にしてください。
最後には僕自身の感想も述べています。
この本が自分に合っているかどうかの判断材料としてお役立ていただければ幸いです。
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言語化力で人生を豊かにしましょう!
- アイデアや意見を効果的に伝えられないと感じる方
- 自己理解を深めるために、自分の思考や感情を言語化できるようになりたい方
- 日常会話で自分の意見や感情をうまく表現できないと感じる方
書籍『瞬時に「言語化できる人」が、うまくいく。』とは
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『瞬時に「言語化できる人」が、うまくいく。』は2023年4月4日にSBクリエイティブより発売したビジネス書。
株式会社電通でコピーライターをされている荒木俊哉(@kushun1101)氏が執筆した一冊です。
まずは本書の概要を紹介します。
『瞬時に「言語化できる人」が、うまくいく。』はどんな本?
書籍の概要についてまとめました。
商品情報は次の通りです。
項目 | 内容 |
---|---|
タイトル | 瞬時に「言語化できる人」が、うまくいく。 |
表紙 | ![]() ![]() |
著者 | 荒木 俊哉(あらき・しゅんや) |
出版社 | SBクリエティブ |
発売日 | 2023/4/4 |
本の長さ | 280ページ |
つづいて目次はこちら。
- Chapter1 人は「伝え方」より「言語化力」で評価される
- Chapter2 どうしたら「言語化」できるようになるのか?
- Chapter3 瞬時に「言語化」できるようになるシンプルなトレーニング
- Chapter4 瞬時に「言語化」できるようになるシンプルなトレーニング <実践編>
- Chapter5 瞬時に「言語化」できるようになるシンプルなトレーニング <発展編>
本書は、
「言いたいことが上手く言葉にできない…」
そんな悩みを解決してくれる一冊です。
Chapter1では「言語化の重要性」、Chapter2では「言語化の仕組み」が詳しく解説されています。
また、Chapter3以降は言語化力を身につけるための具体的なトレーニング方法について、基本編→実践編→発展編と進んでいきます。
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手軽にかつ確実に「言語化力」を身につけるなら、まず読むべき本です。
著者情報
本書を書いたのは、株式会社電通に勤めコピーライターとして活躍されている荒木 俊哉(あらき・しゅんや)氏。
これまで100以上のプロジェクトを手掛け、世界5大陸20か国以上の国で活動されています。
また、Cannes LionsやThe One Showなど、国内外で20以上のアワードの受賞実績がある方です。
なお、今回紹介する本が荒木さんにとって初の著書となります。
なぜ今、言語化力なのか
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「言語化力」を身につけることが、人生にどのような変化をもたらすのか。
まずは、なぜ言語化力が重要なのかを解説していきます。
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日常生活ではもちろんのこと、ビジネスシーンでも重宝される能力です!
「言語化力」とは
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本書で言う「言語化力」とは、モヤモヤを言葉にする力を指しています。
「言いたいことはあるんだけど、うまく言葉にできない…」
「とつぜん意見を求められても、コメントできない…」
このような経験は誰にでもあると思います。
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言いたいことをビシッと言えるようになりたいですね…(泣)
コミュニケーションが苦手だからと諦めている人がいるかもしれませんが、実はこの悩み、言語化力を磨くことで解決できます!
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詳しく解説していきますね。
コミュニケーションの本質
巷で話題になるコミュケーション本の多くは、伝え方について言及されています。
たとえば次のような書籍がありますね。
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![](https://wanho-book.com/wp-content/uploads/2022/10/book-review_comprehensive-communication-1-300x157.png)
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もちろん「伝え方」はコミュケーションにおいて最も大切なことのひとつです。
いっぽうで、本書がフォーカスを当てているのが言語化です。
「言語化」とは「伝え方」とまったく別のスキルになります。
具体的には次のように分けられます。
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言語化されている言葉は独自の視点を持っており、相手の心を動かすことができます。
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だからこそ今、言語化力を磨く必要があるのです。
重要なのは「どう言うか」ではなく「何を言うか」
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もう少し詳しく見ていくと、伝え方は「どう言うか」、言語化力は「何を言うか」と言い表せます。
冒頭にあった
「言いたいことはあるんだけど、うまく言葉にできない…」
という悩みは、後者の「何を言うか」を磨くことでしか解決できません。
そして、人が他者を評価するときに必ず見るのが、この言語化力です。
次のトレーニングを実践して、人の心を動かす言語化力を身につけていきましょう。
言語化トレーニングの概要
本書『瞬時に「言語化できる人」が、うまくいく。』では、言語化力を磨くためのトレーニングが紹介されています。
詳細は後述しますが、まずは概要を説明します。
大きな流れは次の通りです。
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このトレーニングで言語化力を磨くことで、以下のメリットを享受できます。
言語化力を身につけることのメリット
- とっさの質問に的確な回答ができる
- 言葉の具体性が増して、説得力が上がる
- 自分の言葉で話せるようになり、周囲から一目置かれる
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これだけメリットがあれば、鍛える価値は十分にあると思います。
詳しいトレーニング方法は後ほど解説しますね!
言語化力を身につけるために
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続いて、言語化力が身につく仕組みを解説します。
このロジックを理解するだけで、トレーニングの効果が格段に上がります。
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難しい内容はまったくないので、さらっと学んでいきましょう。
言語化がニガテな理由
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もしかすると、あなたはここまでの記事を読んで「自分は言語化がニガテだ…」と感じたかもしれません。
でも安心してください。
多くの人が同じ悩みを抱えています。
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僕もブログやSNSで発信しているものの、言語化にはかなり苦手意識があります。
では、なぜ人は言語化がニガテなのか。
それは、目の前の事象に対して感じていることを無意識にスルーしてしまっているからです。
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日常での気づきや違和感など何か感じることはあっても、人はいちいち言語化しません。
曖昧なイメージのまま、無意識下に放置されたままになっているのです。
そのため、いざというときに言語化ができず、相手に言いたいことをうまく伝えられない事態に陥ることになります。
言語化力が磨かれる脳の仕組み
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ここまでの説明で、「言語化力を身につけることの重要性」が理解できたと思います。
実際にはメモ書きを使ったトレーニングで言語化力を磨いていくわけですが、ここで「なぜメモ書きなのか」を説明したいと思います。
このトレーニングでは”とりあえず書き出してみる”という行為がものすごく重要なんです。
このメモ書きによって言語化力が磨かれる脳の仕組みを6ステップに整理しました。
言語化できない原因でも触れましたが、人は感じたことの多くを曖昧なイメージのまま、無意識下に放置しています。
言語化されているのは、ほんの一部であることを理解しましょう。
ここが最も重要なステップです。
無意識下で感じていた「思いや意見」のうち、一部でも言葉になっているものを書き出してみます。
書き出された言葉がトリガー(呼び水)となり、次々と続く言葉が連想して言語化されていきます。
追加して言語化されてきた言葉を、どんどんメモに書き足していきます。
芋づる式に言語化が進んでいくと思います。
書き出された言葉たちは、これまで無意識に感じていた思いや意見そのものです。
曖昧なイメージではなく、具体的な言葉として認識できるようになります。
この作業を繰り返すことで、言語化された言葉があなたの中にストックされていきます。
この状態であれば、急に意見を求められた場合でも瞬時に言葉で返すことができるでしょう。
言語化力トレーニングは上記のステップをひとつひとつ踏んでいきます。
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これによって確実に言語化力が磨かれていくのです。
言語化力トレーニングの2つのポイント
本書で紹介されているトレーニングは非常にシンプルな方法ですが、言語化力を向上するための工夫がしっかり施されています。
大きなポイントを2つ紹介します。
ポイント1│「量」は「速さ」に転化する
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1つ目はトレーニングを繰り返すことによる効用です。
毎日繰り返すことで言語化された言葉が脳内にどんどんストックされていきます。
質問に答えるのはこのストックから言葉を引き出すことになるので、ストック数が多いほど瞬時に言語化できるようになっていきます。
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トレーニングの反復によって、言語化力が磨かれていくということですね!
ポイント2│制限時間が言葉に深みを出す
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言語化力トレーニングは1回2分で行います。
制限時間を設けて、スピードを追求するようにしているのです。
理由は、集中して取り組む環境をつくることで、思考が深まっていくからです。
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逆にダラダラと取り組んでいても、浅いアウトプットしか出てきません。
深い思考から言語化された言葉は、相手に新たな気づきを与えることがあります。
このような言葉こそ人を魅了し、人を動かします。
制限時間は必ず守って取り組みましょう!
言語化力トレーニングの方法
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ここからは具体的なやり方を解説していきます。
手順は次の通りです。
A4コピー用紙を準備する
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メモ書きにはA4コピー用紙とペンを使用します。
A4コピー用紙を使う理由は2つ。
一つは、書ける範囲が広いことです。
書ける範囲が狭いと書き出せるメモの量も少なくなり、思考の自由度が制限されてしまいます。
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そのため、手帳やメモ用紙はおすすめしません。
もう一方の理由は、いい意味で雑に扱えることです。
お金をかけずに多角的な目線で思考するなら、A4コピー用紙がちょうどいいのです。
最後に使い方ですが、A4コピー用紙は縦に使用します。
なぜなら、単純に使いやすいからです。
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このあと解説する方法を見れば、きっと腑に落ちると思います。
いちばん上に「問い」を書く
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トレーニングの際、A4コピー用紙1枚につきひとつの問い(テーマ)を立てて取り組みます。
複数の問いがあると気が散って、思考が深まらないためです。
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その2分間だけは、ひとつの問いに集中して取り組むようにしましょう。
そのためにも、紙のいちばん上に大きく「問い」を書き、四角で囲います。
そうすることで、作業中に集中するがあまりテーマを見失ってしまうことを回避できます。
メモを2分割して使う
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用紙の中心に線を引いて、上下に2分割します。
このあと上半分には問いに対する思考(思ったことや感じたこと)、下半分にはそう感じた理由を書き出すことになります。
ここでのポイントは、自分が感じたことに対する理由まで言語化する点です。
ここまでやることで、頭の奥にあった自分の思いや意見に気づく可能性を高めることができます。
とにかく一行書いてみる
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さっそく問いに対して思ったことを書き出します。
「いきなりそんなことできないよ」と思うかもしれませんが、難しく考える必要はありません。
荒木さんは本書で次のように述べています。
言語化の作業に、ある「特殊な才能」などは一切必要なく、そこに必要なのは「習慣」だけです。
瞬時に「言語化できる人」が、うまくいく。
必要なのは習慣でありこれはあくまでトレーニングですので、軽い気持ちで書いてみましょう。
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まずは一行書けたら御の字です!
芋づる式に言語化していく
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前項で書き出した一行について深掘りしていきます。
具体的には「それってどういうこと?」と自問してみてください。
また、出てきた回答に対しても繰り返し自問していきます。
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そうすることで、少しずつより深い思いや意見が出てくるようになります。
自問を繰り返すことで芋づる式に思考を深め、言語の解像度を上げる狙いです。
思考の最終行から「理由」を書き出す
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最後は、これまで書き出し内容について「なぜそう思ったのか」という理由を明確にしていきます。
用紙上半分の思考ブロックで最後に書いたメモを○で囲みます。
その後、下半分の理由ブロックに「そう思った理由」をひたすら書き出していきます。
この際も芋づる式で深掘りしていき、言語化の解像度を極限まで高めていきましょう。
ここまでの一連作業を1回2分×3回=計6回 おこないます。
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慣れてきたころには、きっと高い言語化能力が身についているでしょう。
感想・まとめ
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本書『瞬時に「言語化できる人」が、うまくいく。』は、言語化力の重要性とその磨き方について学べる素晴らしい一冊です。
言語化力がどのようにコミュニケーションの本質に関わっているのか、そして言語化力を向上させるための効果的なトレーニング方法が分かりやすく解説されています。
この本を読むことで、言語化が苦手な理由を理解し、脳の仕組みを利用して言語化力を身につけることができます。
言語化力を高めることは、ビジネスだけでなく、日常生活の中でのコミュニケーションや人間関係にも大きな影響を与えるでしょう。
言語化力を身につけることは、自分自身の思考を整理し、理解を深める上でも間違いなく役に立ちます。
この本を通じて、自分自身の言語化力を高めることで、より充実した人生を送れると実感できるはずです。
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ぜひ一度手に取って、言語化力を向上させていきましょう。
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