こんにちは、年間300冊以上の本を読むワンホ(@wanho_book)です。
本記事では、書籍『世界一やさしい「才能」の見つけ方』の内容について詳しく紹介します。
この本は、自分自身の才能を見つける方法をわかりやすく解説している一冊で、誰でも簡単に自分の才能に気づくことができます。
また、才能を強みに変える公式や、才能を活かす技術、才能を育てる技術など、才能を最大限に活用するための具体的なアプローチも紹介されています。
この記事では、本書の概要や、才能の定義、見つけ方、活かし方、育て方について分かりやすく解説していきます。
ぜひあなたの才能を見つけて、自分らしい人生を送るための第一歩にしてください。
- 自分の才能を見つけたいと悩んでいる人
- 転職やキャリアチェンジを考えているビジネスパーソン
- 自分の可能性を広げたいと考えるすべての人
ワンホ
年間300冊以上の本を読む<本の要約家>
・読書で稼ぐ副業会社員
・Twitterフォロワー数8,000名
・直近1年の要約本数は280冊以上
書籍『世界一やさしい「才能」の見つけ方』とは
『世界一やさしい「才能」の見つけ方』は2023年4月3日にKADOKAWAより発売したビジネス書。
株式会社ジコリカイ代表取締役でベストセラー作家の八木仁平(やぎ・じんぺい)氏が執筆した一冊です。
まずは本書の概要を紹介します。
『世界一やさしい「才能」の見つけ方』はどんな本?
書籍の概要についてまとめました。
商品情報は次の通りです。
項目 | 内容 |
---|---|
タイトル | 世界一やさしい「才能」の見つけ方 |
表紙 | |
著者 | 八木 仁平 |
出版社 | KADOKAWA |
発売日 | 2023/4/3 |
本の長さ | 272ページ |
つづいて目次はこちら。
- Chapter1 なぜ、才能に気づける人と気づけない人がいるのか?
- Chapter2 学ぶと世界の見え方が一変する「才能の公式」
- Chapter3 自分の中に眠る宝物を掘り起こす「才能を見つける技術」
- Chapter4 あなたらしく輝けるようになる「才能を活かす技術」
- Chapter5 誰も真似のできない強みを手に入れる「才能を育てる技術」
本書は、自分の中に隠されている才能を見つけ、活かし、育てる方法を教えてくれる一冊です。
Chapter1では、才能に気づける人と気づけない人の違いを分析し、その理由を探求しています。
Chapter2では、才能を見つけるための才能の公式を紹介し、学ぶことで人生が変わることが実感できます。
Chapter3では、ワークを通して才能マップを作成し、自分の中に眠る才能を見つけていきます。
Chapter4では、その才能を活かす技術を学び、自分らしく輝く方法を解説。
Chapter5では、才能を育てる技術を習得し、他者と差別化された強みを手に入れる方法が説明されています。
本書を読むことで、誰でも自分の才能を見つけ、活かし、成長させることができるでしょう。
著者情報
本書を著したのは、株式会社ジコリカイ代表取締役の八木仁平(やぎ・じんぺい)氏。
早稲田大学を卒業し独立後、働く目的を見失い鬱状態に陥るも、独自の「自己理解」に励む。
その結果、3ヶ月10STEPの「自己理解プログラム」を開発し、ブログで累計2,600万PV、Twitterフォロワー40,000人超を獲得。
現在、全国から同プログラムに関する問い合わせが急増しています。
また前作となる『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』はビジネス書としては異例の30万部にもおよぶベストセラーになりました。
「才能」とは何なのか?
まずはじめに、才能の定義とその重要性について解説します。
「才能とはどんなものなのか?」を学ぶことで、この後の解説がグッと理解しやすくなります。
特に「2つの才能の公式」は必見です!
それでは、いきましょう。
才能の定義
才能とは何なのか。
あなたは考えたことがありますか?
さっそく結論ですが、才能とはズバリ、あなたが「つい、やってしまっている行動」のことです。
たとえば、同じ旅行好きの3人でも次のように好みが分かれます。
- 写真で楽しかったことを伝えるのが楽しいAさん
- 計画を立てるのが楽しいBさん
- 新しい体験が楽しいCさん
Aさんには「何かの魅力を伝える」才能、Bさんには「計画を立てる」才能、Cさんには「新しいことに飛び込む」才能があるかもしれません。
このように才能は自然に行ってしまう行動であり、それぞれの得意なことを指しています。
また、それが「伝える」「計画を立てる」「新しい体験をする」のように動詞で表されることも特徴です。
まずは上記の定義をしっかり頭に入れてくださいね。
才能を強みに変える2つの公式
才能はそのままの状態では少し扱いづらい側面があります。
料理と一緒で、食べるためには「食材の調理」が必要なのです。
次に解説する才能を強みに変える公式を活用しましょう。
公式① 短所←才能→長所
1つ目は、「短所←才能→長所」という公式です。
簡単に表すと、才能は短所にも長所にもなるということです。
そもそも才能自体は、いいものでも悪いものでもありません。
たとえば
「つい、先のことを考えてしまう」才能
- 短所:リスクばかり見てしまい身動きが取れない
- 長所:効率的に物事を進められる
このように才能は捉え方・使い方によって、良くも悪くもなります。
だからこそ、自分の才能が長所として活きる環境に身をおくことが重要です。
いま「イキイキしていない」と感じる人は、転職や引っ越しなど環境を変えることを検討するといいかもしれません。
公式② 才能×スキル・知識=強み
2つ目の公式は「才能×スキル・知識=強み」です。
「才能」は単体ではなく、スキルや知識を組み合わせることで唯一無二の強みになります。
強みとは、成果を生む能力のこと。
才能を適切に育てて、相性の良いスキルや知識を身につけたとき、誰にもマネできない大きな成果を手にすることができます。
方法は後段で解説しますね。
- 才能とは「つい、やってしまっている行動」
- 才能は捉え方・使い方によって、短所にも長所にもなる
- 才能はスキルや知識を組み合わせることで唯一無二の強みになる
才能を見つける技術
ここまでの記事を読んで、自分自身の才能について考えてみてください。
「これは私の才能かも」という人がいれば、「自分に才能なんてあるのか?」という人もいると思います。
才能とはだれにでもあるもの。
しかし、「自分にはこの才能がある」と自信を持って言い切れる人はとても少ないようです。
僕も本書を読むまでそうでした。
そこで次は「才能を見つける技術」について解説していきます。
あなたの輝く才能を発掘していきましょう!
5つの質問に答える
具体的なワークに移ります。
まずは質問を通じて才能を見つけていきます。
次の5つの質問に答えてみてください。
才能を見つける5つの質問
- 他人にイラッとすることは?
- 親や先生によく注意されたことは?
- やっちゃダメと禁止されると辛いことは?
- あなたの短所を「だからこそ」で言い換えるとどうなりますか?
- 他の人は嫌がるのに、自分には楽しいと思えることは?
いかがでしたか?
それぞれの質問の意図と具体例を解説しますね
他人にイラッとすることは?
人は「自分なら普通にできてしまうこと」ができない人を見たときに、「なんでこんなこともできないの?」とイラッとしてしまいます。
この「イラッ」が才能の発見に役立ちます。
他人にイラっとしたときは、自分が何が当たり前にできるからイラッとしたのか考えてみてください。
回答例
矛盾していることを言う人にイラッとした
→ 論理的に物事を考えることが当たり前にできる才能
親や先生によく注意されたことは?
人から注意されることは、あなたの突き抜けているポイントです。
「出る杭は打たれる」と言われるように、目立っているからこそ注意されるのです。
過去に注意されたことを思い出して、自分のどんな「つい、やってしまうこと」が短所になったのか考えてみましょう。
きっと長所としてとらえ直せるはずです。
回答例
冷たい、思いやりがないと注意された
→ 感情を交えずに考え、判断する才能
やっちゃダメと禁止されると辛いことは?
才能とは「つい、やってしまうこと」。
無意識にやっていることなので、禁止されるととても苦しく感じます。
禁止されると辛いことを考えたら、どんな「つい、やってしまうこと」が禁止されているのかを考えてみましょう。
回答例
読書を禁止されると辛い
→ 新しい知識を学ぶことがつい、やってしまう才能
あなたの短所を「だからこそ」で言い換えるとどうなりますか?
人間はポジティブな情報よりも、ネガティブな情報に注意を向けやすいと言われています。
そのため、短所はすぐに思いつくのに、長所はなかなか見つからないことが多いです。
そこであえて短所を探して、「だからこそ」という魔法の言葉を使って長所に変換していきます。
短所を考えるたら、その短所がどんな才能から生まれているか考えましょう。
回答例
指示された通りのことをするのが苦手
→ だからこそ、自分で主体性を持って動くことができる
他の人は嫌がるのに、自分には楽しいと思えることは?
多くの人は「仕事とは苦痛が伴うもの」と考えています。
しかし、すべての仕事がそうだとも限りません。
自分には遊びのように楽しいのに、周りからは仕事として受け止められるもの。
それがあなたの才能です。
他の人は嫌がるのに、自分には楽しいと思えることを思い出し、特にどんな行動が楽しいのか考えましょう。
回答例
書類ミスのチェックをすること
→ ミスを見つけるのが楽しい
1000リストから選ぶ
本書には巻末特典として、才能の具体例1000リストが掲載されています。
このリストには、すべての才能がどんな短所と長所になるのかがまとめられています。
本書を購入された方は、このリストを見ながら自分に当てはまる才能を選んでみてください。
楽しみながらできるのでおすすめです!
3つの切り口で他人に聞く
才能を見つける作業は、自分だけでやるには限界があります。
なぜなら、人は思い込みからなかなか抜け出せないからです。
そこでおすすめなのが他人に聞いてみること。
相手から的確な意見を引き出す「3つの切り口」を解説します。
他人から才能を聞き出す3つの切り口
- 人から褒められて意外だったことは?
- 私が他の人と違う点は何ですか?
- 私は何をしているときが楽しそうですか?
人から褒められて意外だったことは?
まずは、過去の他人の言葉からあなたの才能のヒントを探していきます。
才能とはがんばってできることではなく、がんばらなくてもできることです。
そのため、自分のがんばりではなく、他人からの感謝に目を向けるところがポイントです。
がんばっていないのに感謝されたことを考え、そこで自然とやっていたことを思い出してみましょう。
回答例
他の人がやりたくないことを積極的にやったら感謝された
→ 全体のバランスを見て、穴を埋める才能
私が他の人と違う点は何ですか?
他の人と違っているところは、良くも悪くも目立っているところです。
短所であろうと、長所であろうと、人との違いには才能が関わっています。
「私が他の人と違う点はなんですか?」と聞いて、その違いを生んでいる行動を考えてみてください。
回答例
「人や物に執着しないところが違う」と言われた
→ 不要なものを手放す才能
私は何をしているときが楽しそうですか?
才能を活かしているときのエネルギーは周りに伝わるもの。
自分では自然体過ぎて気づけないことが多いのですが、一目瞭然です。
「私は何をしているときが楽しそうですか?」と聞いたら、どんな才能が関係しているか考えてみてください。
回答例
「エクセルで作業の自動化をしているとき」が楽しそう
→ 効率化する方法を考える才能
以上3つが、相手から才能を聞き出す切り口でした。
ぜひ周りの人の意見を聞いてみてくださいね。
才能マップをつくる
これまでのワークで出てきたものをまとめて、あなただけの才能マップを作ります。
「才能マップ」とは、家の形をした図形に「才能」と「具体的な経験」をA4用紙に書き込んだものです。
手順はたった3ステップ。
- 才能を3~5グループに分類する
- 柱に具体的な経験を記入する
- 才能マップを3つ完成させる
一緒に作っていきましょう。
ここまでで見つけた才能をすべて書き出します。
できたら、それらを3~5グループに分けましょう。
意味の近いキーワードでくくるのがポイントです。
家の図を書いたA4用紙を用意し、それぞれの才能を屋根の部分に書き入れます。
それぞれの才能マップの柱に、その才能と関係している具体的な経験を記入します。
4つ以上の経験が記入できれば、その才能マップは完成です。
ここで柱に入れる内容は、才能が短所として出た経験でもOKです。
STEP1~2をくり返し、才能マップが3つできたら作業終了です。
お疲れさまでした!
才能マップがあると、自分の才能に自信を持てるようになります。
人生に迷いが生じたときは、才能マップに立ち返ってみてください。
きっと自信を取り戻すきっかけになってくれるでしょう。
才能を活かす技術
ここまでのワークを通して、あなた自身の才能を見つけることができたと思います。
ただし、大事なのは持っているものをどう活かすかです。
その方法を解説していきます。
長所・短所への正しい向き合い方
実は「長所・短所への向き合い方」は3つしかありません。
長所・短所へ向き合い方
- 短所だけをカバーし、長所は現状維持とする
- 長所だけ活かして、短所は無視する
- 長所を活かしながら、短所をカバーする
そして、私たちが目指すべき向き合い方は3つ目の選択肢「長所を活かしながら、短所をカバーする」です。
理想とはわかりつつも、多くの人が1つ目の選択肢(短所だけをカバー)をとってしまいます。
「とはいえ、その考え方は欲張りすぎない?」
と思うかもしれません。
でも、実現する方法があるんです。
これから説明しますね。
クラフト法で天職に変える
まずは長所を活かす技術をひとつ解説します。
それが「クラフト法」と呼ばれるテクニックです。
クラフト法は、目の前の仕事に才能を活かす工夫をすることで、自分の天職に変える技術。
コツはシンプルで
「もっと自分の才能をうまくつかう方法はないか?」
と考えることをクセにするのです。
以下の実践例を参考にしてください。
クラフト法の実践例
- 人見知りで新しい人間関係を作れない
→ 新しいことを好奇心を持って学ぶ才能を活かして、つながりたい人がいる学びの場に出かけるようにした - 勉強しなければいけないのにやる気が起きない
→ 同じ目標を目指す仲間と取り組む才能を活かして、ファミレスで友達と一緒に勉強した
多くの場合、今いる環境でも工夫次第で才能を活かす余地があります。
ぜひクラフト法を実践してみてください。
仕組み法で短所をカバーする
つづいて、短所をカバーする技術「仕組み法」を解説します。
そもそも世の中には、あなたの短所を高確率でカバーしてくれる仕組みが存在しています。
本書で紹介されている、その仕組みの最たる例が「目覚まし時計」です。
目覚まし時計は言うなれば、「朝起きられない」という短所をカバーするための仕組み。
費用を払ってでもやる価値があるとなれば、さまざまな選択肢があるものです。
仕組み法の実践例
- 片付けができない
→ 家事代行サービスを依頼 - 確定申告が面倒、書類仕事がニガテ
→ 税理士に丸投げ
仕組み法の良いところは、短所が出る余地を限りなくゼロに近づけられることです。
ツールやサービスをうまく活用して、短所をカバーしていきたいですね。
本書ではほかにも、長所を活かす技術として「環境移動法」、短所をカバーする技術として「手放し法」「人頼り法」が紹介されています。
気になる方はぜひ手に取ってみてください。
才能を育てる技術
才能の方程式にある通り、「強み」は「才能」と「スキル・知識」のかけ算によって計算されます。
つまり、あなたの才能を強みへと昇華させていくためには、「スキル・知識」を磨き上げていくことが大切です。
本書で紹介されている4つの技術のうち、使いやすいと感じたものを2つ抜粋して紹介します。
ロールモデルを見つける
自分の才能を活かし、強みとして育てていくためには、何でもかんでも学べばいいわけではありません。
最短で結果を出したいのであれば、自分と似た才能を持っていて、強みとして成果を出している人を真似することが有効です。
身近にロールモデルとなる人がいる場合は、「これまでどんなスキルを学んできたのか」聞いてみましょう。
いっぽうで、身近にロールモデルがいない人も多いと思います。
その場合は、嫉妬を感じる人をロールモデルにしましょう。
嫉妬を感じるのは「自分にもできそうなのに、今は届かない」という気持ちがあるからです。
自分が到底かなわない圧倒的な差がある相手には、人は嫉妬の感情を抱きません。
そのため、嫉妬を感じる相手を参考にすることが大事なのです。
好きなことを探求する
「才能」は「好きなこと」をかけ算したときに、「強み」として爆発します。
なぜなら、好きなことを勉強すれば、誰もあなたに追いつくことはできないからです。
もっと知りたい、もっと上手くなりたいという内側から湧いてくるモチベーションは絶大な力を持っています。
『好きこそものの上手なれ』という言葉があるね!
金銭や権力などの外側からくるモチベーションでは到底かなわないものです。
だからこそ「好きなこと」を学ぶのが、最も効率的かつ最善の方法と言えます。
好きなことをどんどん探求して、自分だけの強みをより強固なものにしていきたいですね。
感想・まとめ
今回の記事では、書籍『世界一やさしい「才能」の見つけ方』を要約し、自分の才能を見つける方法や活かす技術について解説しました。
本書を読むことで、自分の長所や短所を見つけ、それらを強みに変えることができます。
具体的には、他人にイラッとすることや、親や先生に注意されたことに着目することで、自分の才能を発見する手がかりが得られます。
また、才能マップを作成し、ロールモデルを見つけることで、さらに才能を育てることができます。
自分の才能を最大限に活かし、充実した人生を送るために、ぜひこの記事を参考にしてください。
書き切れなかった部分が気になる方は、実際に本書を手に取ることをおすすめします。