このブログを読んでいるあなたは、きっと勉強熱心な方なのでしょう。
しかし、熱心な人ほど悩みはつきないものです。
- 集中力がなくて勉強が続かない
- 計画通りに勉強を進められない
- いくら勉強しても、思うような成果が出ない
このような悩みを解決したいと思いませんか?
そんな人におすすめの一冊がこちら。
『勉強本100冊のベストセラーを1冊にまとめた 一生使える勉強法』という本です。
本書では、ベストセラー本100冊から選んだ本当に役立つ勉強法が50個紹介されています。
科学的エビデンスに基づく、実践を意識したテクニックが満載の一冊です。
もしあなたが自分は勉強ができないと感じているのであれば、それには理由があります。
素質の問題ではありません。
単に自分に合った勉強法を見つけていないからです。
例えば野球をするとき、まずはキャッチボールから始めて、基本の型を身につけると思います。
数学の計算も同様に、まずは学校で計算のルールを教わります。
実はこれ、勉強も同じなんです。
勉強をするための基本が身についていなければ、思うように成果は上がりません。
本記事では、今すぐ使えるおすすめの勉強テクニックを6個紹介していきます。
本で紹介されているテクニックから、僕自身が実際に使ってみて、良かったと思うものを厳選してみました。
使えそうなものからどんどん試してみてください。
きっと、あなたにとってベストな勉強法が見つかるはずです。
では、さっそく見ていきましょう!
- 自分に合ったベストな勉強法が見つかる
- 科学的に効果が認められている勉強のテクニックが学べる
- 独学の基礎となる読書の技術が学べる
一生使える勉強法【基本編】
まずは基本編です。
勉強法の基本を身につけられれば、今後の成長の大きな土台になります。
簡単かつ大きな効果が得られるテクニックを厳選しているので、ぜひ日常に取り入れてみてください。
目標には必ず期限を設ける
「勉強しようと思うけれど、なかなか続かない…」
これは多くの人がもっている悩みだと思います。
ではどうすればいいか。
まずは勉強する目的や目標を明確にすることをおすすめします。
勉強するためには、教材を買ったり、勉強する時間を確保したり、少なからずあなたのリソースを使うことになります。
つまり、目的や目標を明確に決めなければ、勉強は長続きしないのです。
ここでいう目的と目標は、次のような定義になります。
- 目的:あなたが目指したいと思う方向。イメージは方位磁針。
- 目標:目的を達成するための具体的な方法。
まずは、この目的と目標を明確にしていきましょう。
たとえば、
- 経済的に安定した生活を送るために(目的)、勉強して資格をとる(目標)
- 家族を養うために(目的)、定時で上がれる仕事術を学ぶ(目標)
- 世界を平和にするために(目的)、総理大臣になる(目標)
こんなものでも構いません。笑
勉強する目的や目標が明確になれば、勉強するモチベーションはぐっと上がります。
また、勉強すればするほど目標に近づいていく感覚があり、勉強を楽しむことができます。
もちろん、目的や目標を立てるだけでは勉強がつかない場合があります。
そんな人のために、目標達成のコツをお教えします。
それはずばり、目標に期限を設けることです。
「なんだそんなことか」
そう思った人もいるかもしれません。
しかし、ほとんどの人ができていないのが現実です。
学校のテストや受験には、必ず期限(試験日)があります。
また、仕事においても、多くの場合で期限が設けられています。
例えば、学生の頃の夏休みの宿題を思い出してください。
夏休みの終わり間際になって、猛スピードで宿題を片付けた経験のある人は、僕だけでは無いはずです。笑
「期限」には、それだけ大きな力があるのです。
「目標とは、締め切り期限つきの夢である」という言葉があるほどです。
これを利用しない手はありません。
たとえば「老後資金を貯めるために、本を読んで投資を学ぶ」という目標を立てたとします。
期限は1ヵ月で、読む本は200ページです。
これを達成するためには、1週間で50ページ、1日最低7ページ読む必要があります。
このように期限を設定すると、今やるべきことが明確になります。
また、進捗の把握が楽になります。
4ページしか読めない日があったなら、別の日に10ページ読めばいいのです。
こうして毎日積み上げていけば、1ヵ月後には本一冊を読み終えているでしょう。
人は、適度にストレスがかかっている状態のときに最もパフォーマンスを発揮します。
もちろん、無謀な期限の設定は、自分を苦しめてしまうだけです。
自分の時間や体力と相談して、適度なストレスがかかるように期限を設定してみてください。
目標と期限はセットで考える。
期限があるから、目標は達成できるのです。
期限から逆算して行動計画を立てよう!
ポモドーロ・テクニックを使う
続いて、集中力を持続するための最強のテクニックをご紹介します。
僕も普段から使っている、とても実践的なテクニックです。
その名も「ポモドーロ・テクニック」。
有名なテクニックなので、このブログを見るほど勉強熱心なあなたは、すでにご存知かもしれません。
具体的には
「25分作業→5分休憩」をくり返す
これだけです。
え、それだけ…?
そう思う方もいるかもしれません。
しかし、これが集中力の維持に絶大な効果を発揮するんです。
集中する時間を25分と決めることで、期限が迫っているときの精神状態を意図的につくり出すのです。
前述の「目標には期限を必ず決める」の話にもつながりますね。
また、25分ごとに5分間の休憩をとるので、体力を維持しつつ、集中を続けられます。
2時間ぶっ通しで作業するのと、(25分作業+ 5分休憩)×4セットをやるのでは、同じ2時間でも結果が変わってきます。
これについては、ぜひ試していただきたいです。
ちなみにポモドーロというのは、イタリア語で「トマト」のことです。
このテクニックを考えたイタリアの起業家が、トマト型のキッチンタイマーを愛用していたことに由来します。
ここでは僕の経験も踏まえて、ポモドーロ・テクニックのコツを3つご紹介します。
コツ①必ず時間を測る
決まった時間になると通知してくれるツールを使って、時間を測るようにしてください。
タイマーや携帯のアプリなど、時間を測る方法は何でもOKです。
スマホのアプリ検索で「ポモドーロ」と検索すると、このテクニックを用いたアプリがたくさんあります。
ちなみに僕は、Apple Watchの標準タイマーを使用しています。
任意の時間になると、音ではなく、振動で知らせてくれるので非常に便利です。
コツ②タスクを細かく分ける
タスクを細くすると、やることが具体的になります。
「メールを返信する」というタスクの場合であれば、「メールを読む/返信する内容をまとめる/文章を書く/送信する」に分けられます。
また、細かいタスクをこなしていく方が、リズムよく作業できます。
25分を何セットくり返しても、進んでいる感触のない作業はやりたくありませんよね。
ここでは、少しでも「進んでいる」と感じられることが大事です。
コツ③時間を厳守する
25分たったら、作業をいちど止めて必ず休憩をとりましょう。
「キリのいいところまで進める」ことを、あえてやらないのがコツです。
理由は、次の25分のモチベーションにつなげるためです。
作業を途中で中断すれば、5分休憩の間、「はやく次の作業をやりたい」という気持ちになります。
中途半端な状態で切り上げるのは、最初は気持ち悪く感じるかもしれません。
ですが、慣れれば問題ありません。
「ここまで進んだら休憩しよう」と考えていると、なかなか休憩が取れません。
その結果、体力がなくなり、次の作業ができなくなってしまいます。
これら3つのポイントを押さえて、ポモドーロ・テクニックをぜひ活用してみてください。
僕も毎日使っているおすすめのテクニックです。読書にも勉強にも使えますよ
- 勉強の目的と目標を明確にしよう
- 目標には必ず期限を設定しよう
- 「25分作業→5分休憩」をくり返すポモドーロ・テクニックを活用しよう
一生使える勉強法【アウトプット編】
インプットよりアウトプットが大事。
もはや常識となったこの言葉ですが、あなたは普段からアウトプットができていますか?
勉強と言うと、一人で黙々と取り組むイメージがあるかもしれません。
しかし、これではインプット一辺倒になってしまいます。
ここからは、学んだ知識を自分のものにするための、アウトプットのテクニックについて解説していきます。
人に説明する
最も手っ取り早いアウトプットの方法は、学んだことを人に説明することです。
人に説明することで、知識は記憶に定着し、自分の理解が深まります。
学習方法の違いによる記憶の定着率を示した「ラーニングピラミッド」というモデルがあります。
これはアメリカの研究機関が公表しているものです。
これによると、講義を聞いたときの学習定着率は5%で、読書は10%です。
これに対し、人に教えるときの学習定着率は90%を超えます。
人に説明することが最も効率の良い勉強法であるというのは、科学的に証明されているのです。
なぜ人に説明すると、理解が深まるのか。
それは、自分が理解していないことは、他人に説明できないからです。
僕は塾講師をしていた経験があるのですが、これにはとても共感できます。
参考書で予習して、生徒に授業をする。
これだけでは、「ここってどういう意味?」と生徒に質問されたときに答えられません。
表面上の知識は頭に入っていますが、深いロジックの部分まで理解できていないのです。
自分で実際に問題を解き、なぜそうなるのかを考え、人に解説できるようになる。
ここまできて、初めて理解できたと言えます。
少し話がそれましたが、あなたも同じような経験があると思います。
実際、家族や友人に学んだことを説明する場合は、そこまでしっかり予習する必要はありません。
まずは人に説明してみて、そこで疑問点が生まれたり、うまく説明できないことがあれば、後で学び直せばいいのです。
これを繰り返すことで、知識はどんどんあなたのものになります。
何かを学んだ時は、近くにいる人にすぐアウトプットしましょう。
「〇〇って、××だから△△らしいよ」と説明するだけでOKです。
ぜひ試してみてください。
また、より高いレベルの学習を目指す人におすすめの方法があります。
それは「これを説明するとしたら、どのように説明だろうか?」と考えながら勉強することです。
人への説明を常に意識することで、緊張感が高まり、ロジックを組み立てて学ぶようになります。
これで確実に記憶の定着率が高まります。
アウトプットのテクニックとは違いますが、個人的にはおすすめ勉強法です。
学んだことを実践する
あなたは、なぜ勉強しようと考えているのでしょうか。
おそらく自分の抱えている課題を解決するために勉強するのだと思います。
たとえば、体重を減らしたい、年収を上げたい、仕事で成果を出したい…
課題は人によって様々ですが、共通して大事なポイントがあります。
それは、実践しなければ課題は解決しないということです。
当然ですが、知識を学ぶだけではダメなんです。
アクションが必要です。
たとえば、あなたが健康な体を目指すケースを考えてみます。
ダイエットの知識を本で学んだり、筋トレの方法をYouTubeで見たりできます。
しかし、それだけで健康な体を手に入れることができません。
食事改善に取り組む。運動を始めてみる。
このアクションがなければ、一向に痩せることはありません。
これはどんなことにも通じます。
簡単にまとめると次のようなフローになります。
あなたが抱えている課題で、解決したいものを考える。
たとえば、英語を習得したい… 5kgやせたい…など
ここでは、明確な課題意識を持つことが大切。
勉強に取り組みましょう。
方法は様々ありますが、読書やセミナーへの参加、人に教わるなどしてインプットを進めます。
次は、アウトプットのステージです。
インプットした情報を実践していきましょう。
日々インプットを続けながら、並行して実践していくイメージです。
インプット↔アウトプットのくり返しで、最初の課題が解決できるはずです。
もし解決できていない場合は、やり方が間違っているか、アウトプットが足りない可能性があります。
地道に継続することと、やり方の見直しを検討しましょう。
僕は年間300冊近くの本を読みますが、本を読むだけではどうしても頭でっかちになります。
実践を意識しないと、知識を増やすことに満足感を感じてしまうのです。
ですから、学んだ知識はすぐに使うことを意識しています。
ポイントは、今すぐ実践することです。
あとで使ってみようとか、明日から始めようでは実践する前に忘れ去られていきます。
「鉄は熱いうちに打て」という言葉がありますが、アウトプットに関してはとても的を得た言葉です。
勉強するときは、必ずアウトプットありきで取り組んでみてください。
- 勉強した内容を周囲の人に説明してみよう
- 学んだことを今すぐ実践しよう
一生使える勉強法【読書編】
社会人の勉強と言えば、読書ですよね。
最近では、YouTubeやオーディオブックなど、さまざまな媒体で学ぶことができます。
しかし、エビデンスの信頼性や、能動的に学ぶという意味では読書は欠かせません。
一方で、「読書は時間がかかる」というのも一理あります。
あなたは毎日忙しい日々を送っていて、読書の時間がなかなか確保できないからこそ、このブログを見てくださっているのだと思います。
もちろん本ブログを大いに活用していただいて構わないのですが、ここでは読書をすることで、効率よく勉強する方法について解説したいと思います。
20%を読んで80%を理解する
いつも忙しいあなたに朗報です。
本は一冊すべて読む必要はありません。
どういうこと…?と思いますよね。
では、一度原点に立ちもどって考えてみましょう。
そもそも、なぜあなたは読書をするのか。
どんな背景であれ、突きつめれば「課題を解決したい」に集約されると思います。
そうであれば、自分にとって必要な部分だけを読めばいいのです。
ビジネスパーソンにとって、時間の浪費は死活問題です。
たとえば、株式投資をしている人が銘柄選びのコツを知るために、投資の本を読む場合を考えます。
株式投資の方法や証券会社の選び方については、すでに知識があるはずなので、その箇所を読む必要はありません。
それよりも、今後上がりそうな銘柄を見つける方法や、チャートの読み方のコツについて書かれている箇所を読むほうが、メリットは大きいでしょう。
そもそも本の核心部分は、せいぜい1章から2章分程度であることがほとんどです。
たとえば、学生がテスト勉強をするときに、テスト範囲以外の部分を勉強することはまずないと思います。
これは極端な例ですが、まずは「本をすべて読まなければならない」という思い込みを捨てましょう。
重要な部分にのみフォーカスして読むことが大切です。
本に書いてあることを全部吸収しようとして、結果、何も得られなかったのでは元も子もありません。
自分が興味を持ったところ、重要だと思ったところをじっくり読むほうが効率的です。
ちなみに、本書の著者である金川さんは一日2冊、年間730冊の本を読むそうです。
僕も本をよく読むほうですが、金川さんにはまったくかないません。
本の重要な部分20%だけを読むからこそ、これだけ速いサイクルで本を読むことができるんですね。
個人的にも、非常に参考になる内容でした。
質問を繰り返す「記者読み」
最後に、本を読むための具体的なテクニックを紹介します。
それは「記者読み」というテクニックです。
記者会見での記者の様子をイメージしてください。
不祥事を起こした政治家や経営者を厳しく追及するなど、記者は取材対象に鋭く疑問や質問を投げかけます。
この記者のように、疑問を投げかけながら読書をするのが「記者読み」です。
この読み方には大きなメリットがあります。
それは、自分の思考を鍛えられることです。
本に書かれていることを覚えれば、あなたの知識が増えます。
しかし、知識を学ぶだけでは知恵にはなりません。
「知識」という名の情報を、自分で使える形にしたものが「知恵」です。
本に書かれていることをそのまま受け取るのでは、知識が増えるだけです。
自分の知恵にするためには「なぜそんなことが言えるのか」「そう思う根拠は何か」「自分はそう思わない」など、問いかけをしながら読む必要があります。
自分自身が記者になって、著者にインタビューするつもりで本を読んでみてください。
この視点を持つことによって、読書が自分事になります。
つまり、能動的に読書ができるということです。
これができると、一度の読書で多くの学びが得られます。
僕の場合は、読書をするときは手元にメモを置いて、気になった点や疑問点をとにかく書き出すようにしています。
紙に書くことで自分の思考が整理され、記憶にも残るのでおすすめです。
ぜひ一度試してみてください。
- 自分にとって必要な部分だけを読むようにしよう
- 疑問を投げかけながら読書する「記者読み」を活用しよう
- 能動的な読書をして、知識を知恵に変えよう
さいごに
冒頭で「勉強の基本の型を身につける必要がある」とお話しました。
今回解説したテクニックの中で、自分に合いそうなものがあったら、ぜひ使ってみてください。
まずは愚直に取り組んでみることが大切です。
取りくむ中で、ここは合わない、ここは良さそう、と感じることが出てくると思います。
良い点は取り入れて、合わない点は自分なりにアレンジしていけばOKです。
本書は100冊以上の勉強本から、選りすぐりの学習テクニックをまとめた本です。
初心者向けから玄人向けまで、多くのテクニックが解説されています。
気になる方は、ぜひ本書を手にとってみてください。
僕は「人生とは学び続けること」だと考えています。
テストにしても、仕事にしても、幸せな人生を送るにしても、勉強が大事なのは間違いありません。
本書を読めば、あなたにとってベストな勉強法がきっと見つかると思いますよ。
おすすめの一冊です。
- 勉強を始めるには「基本の型」を身につけることが大切
- さまざまな勉強を愚直に試してみよう
- 自分に合った勉強法が見つかったら、それを活用して自己成長を続けよう