こんにちは。年300冊読書家のワンホです。
「人生の悩みは人間関係が9割」と言いますが、その原因はコミュニケーションを学んでいないことにあります。
人生を生きる上で必須なコミュ力ですが、残念ながら学校や会社では教えてもらえません。
そんなコミュニケーションの極意が学べる本を紹介します。
鴨頭嘉人さんの『もう人間関係で悩まない!コミュニケーション大全』です。
言いたいことが伝わらない… 人前でうまく話せるようになりたい…
コミュニケーションに不安がある人はぜひご覧ください。
- 職場に苦手な人がいる
- 会話で誤解されることが多い
- コミュニケーションが好きじゃない
『コミュニケーション大全』とは
『コミュニケーション大全』の概要についてまとめました。
著者情報
『コミュニケーション大全』を書かれたのは、鴨頭 嘉人(かもがしら よしひと)さん。
日本一熱い想いを伝える炎の講演家として活動、これまで23冊の書籍を出版されています。
YouTubeチャンネル「鴨Tube」は登録者数100万人以上、Voicyではフォロワー数20万人以上と、YouTube講演家として日本一の影響力を持つ方です。
来歴は次の通り。
年 | 来歴 |
---|---|
19歳 | 日本マクドナルド株式会社でアルバイト |
23歳 | 正社員になる |
32歳 | 3,300店舗中、お客様満足度・従業員満足度・セールス伸び率日本一に |
44歳 | 独立し、株式会社ハッピーマイレージを設立 |
46歳 | YouTubeチャンネルを開設 |
53歳 | YouTubeチャンネル登録者数が100万人を突破 |
~現在 | ・人材育成・マネジメント・話し方などに関する講演・研修を行う ・日本一熱い想いを伝える「炎の講演家」として活動 |
『コミュニケーション大全』はどんな本?
書籍の概要についてまとめました。
商品情報は次の通りです。
項目 | 内容 |
---|---|
タイトル | もう人間関係で悩まない! コミュニケーション大全 |
表紙 | |
著者 | 鴨頭 嘉人 |
出版社 | 鴨ブックス |
発売日 | 2022/8/19 |
本の長さ | 334ページ |
目次はこちら。
- 第1章
自分の土台―会社員時代に培ったもの - 第2章
大躍進を支える力―YouTube講演家&Voicyパーソナリティーとしての今 - 第3章
目指すべきは本当に優しい人―1対1コミュニケーションの極意 - 第4章
あなたの話には価値がある―多人数向けスピーチの極意 - 第5章
画面の中でも際立つ存在になる―オンラインコミュニケーションの極意 - 第6章
技術に縋るな!土台が全て―伝わる技術を身につけるために
『コミュニケーション大全』の書評
本書を読んで、特に興味深いと感じた点は次の3点です。
コミュニケーションが下手=優しくない
コミュニケーション上達のポイントは「技術」ではなく「優しさ」にある。
衝撃の事実にハッとさせられました。
本書で言う「優しさ」とは次の2つ。
- 優しい心を持っているか
- 優しい行動がとれているか
前者はもちろんのこと、後者も大切にしたいところです。
世の中には「心根(こころね)は優しいけれど、行動が優しくない」人が多いと言います。
「行動が優しくない」とは、コミュニケーションを雑にとっているということ。
相手に意図や想いを伝えるためのコミュニケーションですから、思いやりを持って、シンプルかつ明確な言葉選びをしていきたいと感じました。
伝わる技術を身につけるためのマインド
コミュニケーションの技術が多くあるなかで、これらを生かすか殺すかを決めるのは自分が持つマインドにあります。
その土台になるのが「誰のために、何のために伝えるのか」という視点。
しっかりした「考え方」を持たない限り、どんなに技術を手に入れたとしても変わることはできません。
鴨ブックス『もう人間関係で悩まない!コミュニケーション大全』鴨頭 嘉人
本当にその通りだと思います。
土台しっかりしていないのに技術だけ身につけても、それは単なる付け焼き刃であって意味を成しません。
マインドを身につけたうえで話す内容を磨き、伝え方を学ぶべきということですね。
思いは伝わらない、を前提に話す
最後にひとつだけ、本書で紹介されていたコミュニケーションの技術に触れたいと思います。
本書を読んで驚いたのが、
自分の思いをそのまま言葉にして伝えてはいけないのです。
鴨ブックス『もう人間関係で悩まない!コミュニケーション大全』鴨頭 嘉人
という部分。
「え、どういうこと?」って思いませんか?
思いを伝えることは大事ですが、それは必ずしもストレートに表現することが正解じゃないということなんです。
部下に檄(げき)を飛ばすとき、子どもをしつけるとき、
相手に「〇〇してほしい」「〇〇すべきだ」なんて言っても納得してもらえないでしょう。
いわゆる優しくないコミュニケーションです。
相手の立場に立ち、思いやりを持って話すことで初めて、思いは伝わるものだと学びました。
思いはなかなか伝わらない。
だから伝えるための工夫をするんですよね!
これだけは押さえておきたいと感じたテクニックでした。
書評まとめ
コミュニケーションの根幹となるマインドについて、学びの多い一冊でした。
技術も当然たくさん紹介されているのですが、やはり「相手への思いやりが一番」だと再認識させられる本だったと思います。
コミュニケーションに対する不安が減り、人と話すことが楽しくなる。
そんなステキな本に巡り合えました。
気になった方はぜひ一度読んでみてください。